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2021-06-01

牧草と食滞

つい三週間前に雪が降ったのがうそのように暖かくなってきました。
草も毎日どんどんのびて、ニワトリに食べさせるための草刈りを始めています。生え始めの若草はやわらくて食べやすく、穂が出る前のこの時期が一番、栄養価が高いと言われています。

芝刈り機を使うと、草の細断と収穫が同時にできて楽です。おすすめです。草は通常長いままでニワトリに食べさせることはしません。ニワトリたちは成長した牧草の長くて固い茎でも、うどんを食べるようにつるつるっと食べてしまいますが、これは大変危険です。
長くてかたい繊維は胃の中で絡まり、消化不良をおこして、ニワトリたちを死なせてしまうからです。

ニワトリの胃は砂肝のこと、お腹のなかで食べ物が詰まることを食滞といいます。
砂肝は筋肉でできていて、中には餌と一緒に小石がいくつも入っています。

スーパーで売られているのは開いた状態ですね。歯がないニワトリはここで食べたものをすりつぶしています。
つぶすことはできるけど細断はできないので、長い繊維は苦手。砂肝の中で繊維の塊が大きくなってしまうと、マッサージしようがお湯をのませようが、もうどうしようもありません。

初めのころは死亡するニワトリがでるたびに、解体をして原因を調べていましたが、食滞のニワトリの砂肝は厚みが普段の倍近くになっていました。

胃もたれが筋トレになってた感じなのかな…。本当にもうしわけなかったです。
ということで草を食べさせるにも、ニワトリの体のためにひと工夫が必要なのでした。ちなみに食滞はペットの小鳥たちもなります。繊維質のものは要注意です。

ニワトリに食べさせる草以外にも、今の時期は農場中の草刈りがかかせません。

草刈機と芝刈り機、トラクターのモアを使い分けて、各自、空いた時間はひたすら草刈りをしています。

体を使う仕事がメインになってきたので、晩御飯にはひさしぶりに牛肉を!以前住んでいた雄武でお世話になった、肥育農家さんのところのお肉です。ホルスタインでもこんなにサシが入るなんて。脂が多めでもしつこくなくて、やわらかくて、とってもおいしかったです。

筋肉つけて冬までがんばります^^

 

 

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