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2020-09-08

命がけの・・・その2

9月の初めはいつも上士別のお祭りです。収穫の農繁期前にあり、大和でもお祭りがありました。

集落のあちこちに赤い旗がたっているだけで、なんとなくにぎわってる気分になるから不思議です。もちろんうちの前にも!

秋のお祭りは3日間あって、神様の前に集まって少しずつお酒を飲んだり、もちまきをしたりします。平均年齢は若干(というかかなり?)高めです。
開拓時代から生きている長老たちが集まります。

明治生まれという意味ではなく、
士別の開拓自体がとても遅かったことと、士別のさらに端の大和だから、戦後でも開拓が続いていたということで・・

この辺の80代半ば以上の方は、農地をつくるために原生林を切り開いた経験があります。
これは本当にすごいこと!
今回Tさんに、原生林の大きな木を切った後の抜根の仕方をきいたら、まさかの答えが返ってきました。

 

「・・火薬抜根や。」

 

「切り株の根元に火薬をしかけて爆発させて吹き飛ばすんや。中学でたあとのワシの仕事やった。」

 

えーーーーー!

火薬抜根って!
しかも15とか16で^^;?

 

「その火薬で人んちの金庫ねらうやつもおった」

無法地帯だ(笑)!

車がないから、何するにもどこに行くにも馬。牛乳は手絞り。
病院が遠くていかれんかったから、観音さんで拝んでもらうだけやった。
(奈良から来た人が多いので関西風のなまりが残っています。″大和″という名前がついているのもこのためです)

出てくるのはそんなお話ばかり。

新規就農で大変なこともいろいろあったけど、今の時代に農家になって本当に良かったと思います。

火薬抜根とかしなくていいし。
車あるし。
ケガしても普通の病院いけるし・・。

火薬抜根するとき、マッチで導火線に火をつけたら全力で走るらしいです。
命がけ、っていうか生きるために農業をするというか。そもそもそれって農業なのか。。お金じゃなくて、体で生きるってことを体験してこられた方々です。
かっこいいです。

ファームあるむも収穫時期に入り、超農繁期!
毎年くったくたですが、がんばろう♪と改めて思ったお祭りでした☆

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