たまごのおいしさは「おしり」でわかる!?
いきなりお尻のアップで失礼いたしました。
この後ろ姿は生後1年と2か月たったホシノブラックです。たまごをうみはじめて10ヶ月もたつのに、見事にフッカフカのお尻を見て頂きたくて載せました。この毛食いのないふわふわのお尻が鶏がしっかり育ってストレスのない環境にいる証拠です。
鶏同士で毛を食べあってしまうことを「毛食い」といいます。産卵月数がたつとおしりや首などに少しづつ出てきます。これがエスカレートすると血が出るまでつついてしまう「ツツキ」という状況になり、さらにひどくなると共食いのようになって死ぬ鶏がでてきてしまいます。平飼いの養鶏家の悩みの種でもあります。
就農当初はたまごをうみはじめるそばから鶏たちの毛が無くなっていきました。解決方法も見つからず試行錯誤の日々・・。しかしある日、もしかして毛食いが始まってしまうのは栄養の消化に原因があるのではないかと気が付きました。玄麦を餌にしているけど、どれだけ鶏が消化できているのか?ヒナから大すうになる期間の間はできるだけ砕いた麦を与えてみることにしました。養鶏家の先輩方の助言もあり、産卵前は特にたんぱく質を多くした餌の配合にかえました。結果は見事大成功!
成長段階にあった、食べやすく栄養のバランスのとれた餌をあげることでファームあるむでは鶏たちの毛食いがなくなりました。いまではツツキで死んでしまうことも全くありません。
毛食いのないきれいな鶏はカラの綺麗ないい卵を長い間産んでくれます。性成熟前はしっかり体を作っておかなければいけない、思春期のダイエットは厳禁!ということです。
美味しい卵を産んでもらうためには一にも二にも、ヒナの育て方が大切。
こまめなお世話と研究の成果がたまごの美味しさにつながっています。
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