2019年、今年もファームあるむをよろしくお願いいたします!
お正月といっても鶏がいるので、いつもとかわらず鶏のエサやりからのスタートです。ちなみにこれはお昼のエサやり。
夫婦二人とも本州出身ですが鶏をおいて帰省できるはずもなく、真冬の北海道に訪ねてくる物好きな親戚もなく・・毎年お正月は家族3人で静か~に過ごしています。お正月は楽しいはず!と思っていた息子は、どっかいきたい!友達と遊びたい!と騒ぎますが、お正月はどこもお休み。お友達も親戚の集まりで遊ぶどころではありません。「お正月はつまらないものなんだよ」と今から言い聞かせています。
はやいもので士別で養鶏を始めて丸7年が経ちました。知り合いもなく、財産とよべるものもほとんどない(さすがに貯金はちょっとはもってきましたよ)ところからのスタートで、気が付けば、いろんな方にお世話になり、家族も鶏も増えていました。ありがたいかぎりです。
できていないところはあちこち目につきますが、鶏の飼い方は上手になってきました。自画自賛?
昨年の夏はせっかくご注文をいただいてもたまごが足りなくて、申し訳ない思いをしていました。今年はしっかり冬のうちにヒナを育てて、夏にそなえたいと思っています。今年もおいしいたまごとシフォンケーキをみなさまにお届けできるよう、一同頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
いきなりお尻のアップで失礼いたしました。
この後ろ姿は生後1年と2か月たったホシノブラックです。たまごをうみはじめて10ヶ月もたつのに、見事にフッカフカのお尻を見て頂きたくて載せました。この毛食いのないふわふわのお尻が鶏がしっかり育ってストレスのない環境にいる証拠です。
鶏同士で毛を食べあってしまうことを「毛食い」といいます。産卵月数がたつとおしりや首などに少しづつ出てきます。これがエスカレートすると血が出るまでつついてしまう「ツツキ」という状況になり、さらにひどくなると共食いのようになって死ぬ鶏がでてきてしまいます。平飼いの養鶏家の悩みの種でもあります。
就農当初はたまごをうみはじめるそばから鶏たちの毛が無くなっていきました。解決方法も見つからず試行錯誤の日々・・。しかしある日、もしかして毛食いが始まってしまうのは栄養の消化に原因があるのではないかと気が付きました。玄麦を餌にしているけど、どれだけ鶏が消化できているのか?ヒナから大すうになる期間の間はできるだけ砕いた麦を与えてみることにしました。養鶏家の先輩方の助言もあり、産卵前は特にたんぱく質を多くした餌の配合にかえました。結果は見事大成功!
成長段階にあった、食べやすく栄養のバランスのとれた餌をあげることでファームあるむでは鶏たちの毛食いがなくなりました。いまではツツキで死んでしまうことも全くありません。
毛食いのないきれいな鶏はカラの綺麗ないい卵を長い間産んでくれます。性成熟前はしっかり体を作っておかなければいけない、思春期のダイエットは厳禁!ということです。
美味しい卵を産んでもらうためには一にも二にも、ヒナの育て方が大切。
こまめなお世話と研究の成果がたまごの美味しさにつながっています。
この夏から、上士別のすぐ隣町の朝日町の旧佐藤医院というところで月一回の販売会&カフェを始めました。旧佐藤医院は昭和初期に建てられた朝日町に残るとてもすてきな歴史的建物です。
院長が引っ越しをされて長い間空き家になって放置されていたのを、地元の有志の方々が清掃、改修し、誰でも立ち寄れる場所として開放しています(5月から10月、土曜日のみ)。
はじめはたまごとシフォンケーキの販売がちょこっとできたらいいなと思っていたのですがやっぱりこの場所でお茶が飲めたらすてきだなあとか、それならケーキもあったらいいなあと夢が広がり、、8月と10月はカフェの営業にも挑戦しました。(9月は体調不良で断念・・。農繁期で忙しかったのです。)8月からは士別の梨の花さんも雑貨やお洋服の販売で参加してくださいました。
メニューは月替わりのケーキと自家焙煎のコーヒー。
8月はシフォンにクリームをトッピングしたもの、10月はシフォン生地をつかった抹茶と小豆のロールケーキにしました。
販売とカフェを同時にするには人手も必要。崎原家一家総出(といっても3人)での出店でした。お皿をえらんで、音楽も用意して。慣れないことばかりですが、普段の仕事とは違う楽しさがありました。たまごのお客様も来てくださって、いろいろお話もでき、準備の大変さを差し引いてもたくさんのお釣りが返ってくるくらい!とても楽しい一日でした。
旧佐藤医院は5月まで冬ごもりです。さとかふぇの開催も5月までお休み。
冬の間に来年のメニューをいろいろ考えておこうと思います。
観光の空白地帯となんてよばれることのある道北地方・士別。大きな観光地はなくても住んでいて美味しいもの、いいところはたくさんあります。この旧佐藤医院での小さなカフェもそんな楽しいことの一つになったらいいなと思います。
ぜひ、お気軽に遊びにいらしてくださいね。
ファームあるむ「昔ながらの庭先たまご」のおすすめの食べ方はもちろん、たまごかけごはんです。炊き立てのご飯にたまごをぽとんと落とすだけ!そしてぜひ試して頂きたいのが、塩だけ、(お好みでお醤油少々)の味付けです。ゲランドの塩など精製されていないお塩だとなお美味しいです。
お醤油をドバドバーっとかけてしまう人は、もしかしたら卵の生臭みが苦手なのかもしれません。でもお醤油をかけすぎると卵の繊細なうまみと甘みがわかりづらくなります。
ファームあるむではたまごの臭みを出さないために、小麦や大豆といった道産のえさにこだわり、魚粉を多給せず、青草をたっぷり食べさせ、毛食いのないよう健康管理をしています。薬で鶏の健康を管理するのではなく、食べ物と環境を整えて健康に導いてあげるのがおいしいたまごにつながります。
少し前、たまごが贅沢品だったころをご存知だった世代の方にも、昔食べたたまごと同じ味がする!と喜んでいただいています。
今年は本当にひどい雪です。これでもか!というくらい降り続く雪で鶏舎のまわりも雪でうまってしまっています。特にうちは年中かけっぱなしのハウスがあるのでマメな除雪がかかせません。
はやく春がきてほしいけど、まだまだ3月は油断できませんね。
2017年5月27日の北海道新聞にて、シフォンケーキを紹介していただきました。ありがとうございました!
道新を読むたびに後藤さんの記事を探してしまいます。
あけましておめでとうございます!今年も鶏ともどもファームあるむをよろしくお願いいたします。
年末は一年で一番たまごが売れる時期(しかも保育園休み・・)ということで、あんまりお正月休みらしくないファームあるむでした。実は年賀状もまだ書ききっていません。家畜を飼ってる農家さんはどこも年中無休ですよね。。お疲れ様です!
新年早々ひよこも農場に。
今日は群馬の孵卵場から空輸されてくるひよこたちを旭川空港に迎えに行ってきました。
穏やかな天気ですが雪道なので2時間近くかかりました
こんな箱に入ってやってきます。
中にはぎっしりひよこ!
せっかくの旭川でしたが、寒いのであんまり寄り道もせずに家に帰ってきました。ひよこは寒がりなのです。暖房をガンガンたいて走ります。家に帰って、暖めておいた育雛箱にみんなでそうっとひよこをいれてやりました。たまごを生みはじめるのは、すっかり雪が解けて暖かくなったころ。しばらくは3時間おきに育雛小屋に通う日々です。こまめなエサやり(授乳)が必要なのはヒトの赤ちゃんとおんなじですね。
これまで上士別きずこう会さんの加工場を使って焼いていたシフォンケーキ。
子育てやら農作業の合間で10キロ離れた加工場に通うのがさすがに辛くなり、自宅横にシフォンケーキ工房を思い切って建てました。
プレハブ、という手もありましたが緑の丘と森がひろがる大和の景観にはあわない・・どうせなら可愛い建物がいい!ということで地元の建築会社さんに相談をして、7坪のちいさな工房を作ってもらいました。
年内はぼちぼち試運転をして、来年は直売もできるように整えていけたらなとおもっています。
建築予定地。
基礎にも断熱が入ってることに感激!(自宅は独立基礎で寒いんです)
完成!
あるむのたまごの大きな特徴の一つが、
草をしっかり食べている鶏たちのたまご、という事です。
春から秋は生の青草で。雪で地面がおおわれる季節は、夏に作った干し草やサイレージを食べさせています。
草をあげるのは、小麦や大豆といった穀物では取れないビタミン類を補うためです。草の色素が移った黄味の色は四季折々に色味が変化します。本当に微妙な差ですが、味もすこしづつ変化します。
上士別もやっと雪が解けて地面が見え始めてきました。草刈りができるようになるにはまだ一か月ほどかかるでしょうか。
しばらくは伸びてきた草をむしりつつ、干し草をあげることになります。鶏さん、もうすこし待っててね。
北海道新聞道北版でご紹介いただきました。
ありがとうございました!